65歳で宅建を受けようと考えた

運転免許証しか資格を持っていない高卒の65歳が、就活に苦難するあまり、宅建資格を取ろうと考えました。

唐突、無謀なその計画をなぜ思いついたのか、心の中の葛藤を書いておきたいと思います。どうやるのか、できるのか。

試験は年に1回10月なので、目標は来年、約1年後です。なぜ65歳で宅建を受けようと考えたのか、決意するまでの経緯です。

宅建試験とは

宅建とは、宅地建物取引士のことです。国家資格です。日本に住んでいれば、年齢、学歴問わず受験できます。

65歳、高卒の私が受験できる

年齢問わずと言っても、私は65歳。現に就職が決まらず困っています。宅建試験に合格した最年少は10歳、最高齢は90歳だそうです。

つまり受験者の年齢層は、少なくとも10歳から90歳と考えると、私が受けても大丈夫なようです。

それに10歳で受けてるので小学生でも受験可です。高卒不可とか、学歴を問われることはなさそうです。

 

当然ですが若い現役大学生やバリバリのビジネスマンが最多で受験しているでしょうから、ライバルは手ごわいと考えられます。

ネット上で「宅建に3ヵ月で合格!」とかよく見かけます。私はコツコツと1年かけて積み上げれば、対抗できるかもしれません。

必要な勉強200~500時間

合格するために必要な勉強時間は200~300時間と言われています。法律を学んだことがなければ500時間必要とも言われます。

私はもちろん、法律なんて全く無縁です。「勉強」という行為は、高校卒業以来やっていません。500時間では足りないかもしれません。

 

幸か不幸か私が宅建を思い立ったのが、今年の8月末。試験は年に1回、10月第3日曜日なので、今年は絶対無理。となると、来年の試験まであと1年以上あります。

今から始めて1日に1時間半を毎日やれば、来年の試験までに500時間以上の勉強時間を確保できることになります。あくまで「毎日」やったとして、ですが。

 

そう考えると、できなくはない気がしてきました。

合格率は約16%

合格率は年度によって違いますが、平均して16%ほどです。受験資格のハードルが低いので、つまり私みたいな人もいるわけですし。

それにしても16%の中に入るには、かなりしっかりとした受験勉強が必要になると思います。

 

実際に宅建士として仕事をするとなると、試験に合格したうえで実務経験とか登録とかさらにステップがあります。

それは16%の狭き門をくぐり抜けた後のことです。まずは試験に合格しなければ話が始まりません。

 

私の武器は、期間が1年以上あることかな、と思います。

高卒の65歳が、1年間毎日コツコツ勉強して、合格率16%の国家試験にチャレンジしてみようかな、という計画が、こうして出来上がった次第です。

勉強を始めるにあたって

今なら、来年の試験に向けて時間の余裕があります。短期で詰め込みは無理だけど、コツコツと始めるなら今だと思います。

でも始める前に、私には考えるべきことがありました。

なぜ「宅建」なのか

資格は他にもいろいろあります。10年ぐらい前に、登録販売者の勉強をしたことがありました。少し前には、介護事務の資格も考えました。

でもその内容を見てみると、私がこれやるのは、なんか違うかな、という気がしてしまいました。

 

私はマンションや戸建ての間取り図を見るのが好きです。なぜだかわかりません。物件探しなら、何時間でもずーっと見ていられます。

資格の中で「宅建」を選んだ理由は、ただそれだけです。少なくともキライじゃないから、そこはできるんじゃないか、という、ある意味、見切り発車かもしれません。

内容を見て「やってみたいかも」と

やるなら通信講座かなと思っていましたが、私は宅建の知識は全くありません。

どんな内容を勉強するのか知らないのにいきなり通信講座を始めて「やっぱり無理。合ってなかった。」となるかもしれません。

通信講座は通学ほどは費用がかかりませんが、無職の私にとっては高額です。もし、続けられなかったらお金が無駄になってしまいます。

 

そこで、まず市販のテキストを一冊買って読んでみて、内容にざっと目を通してからやるかやらないか決めようと考えました。

ネットで宅建テキストのおすすめをいろいろ見たうえで、LECの「合格のトリセツ」を選びました。

 

1か月以上かけてテキストを読み通しました。知らない用語ばかりで難しかった。同時にこの内容ならやってみたいかも、1年あればできる気がする、と思いました。

未来の自分のために

どんな内容を勉強するのかわかりましたが、まだ気持ちが揺れていました。お金がかかるのに本当にこんなこと始めていいんだろうか。後悔しないだろうか、と。

やるとなれば、この先1年間、かなりの時間を宅建の勉強についやすことになります。もしも途中で考えがぶれるようなことになるなら、最初からやらない方がいい。

自分の中で「何のために」という目的を明確にする必要がありました。

 

退職から半年たって、まだ次の仕事が決まりません。65歳の就活は、覚悟してはいましたが、やはり厳しいものがあります。

ハローワークに通って応募した件数は、結果待ちも含めて今現在11件。あと3件ぐらい応募したいところがあるので、今週中にまたハローワークに行くつもりです。

もし1年後に宅建を取れたとしても、来年は66歳です。その資格を振りかざして就職できるなんて、考えない方が自分のためです。

 

就職のために宅建を取る、というよりも、自分が自信を持ちたいから、という理由が、やろうと考えた根底にあることに、実は自分で気づいています。

自分を高めるため。それが宅建をやる動機、と位置付けることにします。

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