運転免許返納してないけど運転してない私の場合

高齢者の交通事故のニュースがあるたびに、運転免許返納のことが話題になります。

私は65歳。まだ返納していませんが、自分から運転をしなくなって何年もたちます。

運転をしなくなった理由

20歳で免許を取りました。当時は、免許を取っても自分で車を買う女子は少なかったと思います。

成人式の会場に、晴れ着でなくワンピース姿で、買ったばかりの軽自動車で乗り付けて得意になっていました。

 

運転は好きで、よく箱根をドライブしました。オートマチック車が主流になってからもずっとマニュアル車に乗り続けていました。

仕事に必要なのはもちろん、子供3人を育て上げるためにも車と運転免許は必須でした。

 

50代後半のころからです。自分はミスをすることがあり得ると自覚し、運転が怖いと感じるようになりました。

私は石橋を叩いても渡らない性格です。たび重なるテレビのニュースを見て、何か大事を起こしてしまってからでは遅いと考えました。

 

時がたち、子供は独立し、自分ひとりのことだけ何とかなればよい状況となり、運転しないことに決めました。車を持たなければその分の出費もありません。

交通の便を第一条件に住む家を決めた

そんな時期にある事情から、家を引っ越すことになりました。引っ越し先を探すにあたって私の第一条件は、交通の便でした。

移動手段は徒歩と自転車です。車を持たない、運転しないことが大前提です。

 

4年前に引っ越しました。今の家は自宅周辺で買い物が済みます。病院は公共交通機関で行きやすい場所です。

ちょっと離れた場所に行く必要があるときは、公共交通機関または自転車という手があります。

 

言っておきますが、これはあくまで私の場合です。そんなに都合よく交通の便がいい場所に住み替えできる人ばかりではないでしょう。

 

私も、もっと高齢になって買い物にも出られなくなったら、ネットスーパーかな、と思っています。

いやいや、重たいものやかさばるものは、もうすでにネットスーパーを使いたい。

身分証明書としての運転免許証

運転をしないつもりでいますが、免許はまだ返納していません。前回の運転免許証更新の時には、身分証明書として持っていようと思ったからです。

というと正当な理由に聞こえますが、20歳で免許をとって45年間、せっかくの免許をもったいない、という気持ちもどこかに、いや、多分にあったと思います。

更新のお知らせが来たら更新するもの、というのがずーっと慣例だったので、成り行き上、かもしれません。「そうするものだ」的な。

 

あと、運転をしないつもりではいますが、私はやろうと思えば運転できるんだ、とどこかで思っていたい、というのもある気がします。

最近、就職の応募に履歴書を書いて郵送しました。履歴書の資格欄に書けるのは「普通運転免許」だけです。返納したら、何の技能もありません。

 

今はマイナンバーカードが身分証明書になりつつあります。運転しないのに運転免許証を持ち続ける理由として、身分証明書としてという言い訳は、説得力がなくなってきました。

更新か返納か

私の次の運転免許更新は来年です。1年後に更新するのか、返納するのか、まだ決めかねています。

一度返納したら、撤回はできないそうです。返納してまた運転免許がほしければ、教習と試験を受けて取り直す必要があるそうです。時間もお金もかかります。

 

今後、運転するつもりはありません。もう何年も運転していないので、自信もなくなってきています。

でも、どうしても、どうしても、運転しなければならない状況が、いつか突然、もしも発生したとします。

その時、運転免許証を返納していなかったら、おぼつかない運転をしてしまう可能性がゼロだとは、言い切れない自分がいます。

 

私に必要なのは、自分が納得のいく、返納するに値する理由付け、なんだと思います。

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