運転免許証返納手続きと運転経歴証明書交付、実際にしてきました

かねてから考えていた運転免許証の返納を、ついに実行しました!そして運転経歴証明書を交付していただきました。

もう更新はありません。自分が事故を起こすこともありません。検討している方の参考になればと思い、記録しておきます。

運転免許を返納した私の状況

今住んでいる安い賃貸は駐車場がありません。もちろん車を持っていません。

パート仕事は電車とバスを乗り換えて通勤しています。ちょっと不便だけど、車の維持費を考えたらこれで良し、です。

普段の買い物はすべて徒歩圏内で用事が足ります。どうしてものときは自転車が交通手段で、充分生活が成り立っています。

 

若い頃は運転が好きだったし、子供が小さかったときは病院や送り迎えなど車と運転免許は必須でした。

でも年齢とともにライフスタイルが変化しました。子供たちは独立し、私は賃貸のワンルームで一人暮らしです。

数年前までは運転していましたが、ちょっとした判断が若いころのようにはいかないな、とうすうす感じていました。

運転を「怖い」と思うようになり、自分の運転にだんだん自信がなくなっていました。

 

そんな中でテレビでもネットでも、毎日のように高齢者の事故のニュースを見ます。

そのたびに、免許返納をずーーーーーっと考えていました。

運転免許返納の手続き

そして、ついに実行に移す時が来ました。大きな事故を起こしてからでは取り返しがつきません。

いつまで伸ばし伸ばしにしてもキリがない。もう、運転する気も必要もないんだから、決意しました。

運転免許返納手続きの受付

自転車で警察署に出向き、運転免許証の受付窓口で「免許を返納したいんですけど・・・」と申し出ました。

受付の方は、「あ!」というかんじでした。

私は髪を数年前から染めていないのでグレイヘアです。見るからに「高齢者」の免許返納です。

即座に「どうもお疲れさまでございました」と、長い年月の運転の労力をねぎらってくださるような丁寧な言葉を言っていただきました。

警察署にしてみれば、今後起きるかもしれない高齢者(私)の交通事故が、これで少しでも防げた、というかんじなのかもしれません。

 

運転免許証を受付の方に渡すと、手慣れた様子で受付タッチパネルみたいなのに案内してくれました。

名前、住所、電話番号、返納する免許の内容などをテキパキと確認していきます。

その際、運転経歴証明書の発行もお願いしました。その場で写真を撮って、同時に手続きできるようです。

 

運転経歴証明書の発行にあたって、交付手数料が1150円かかります。

免許を更新するより安いなーと思いながら支払いました。

 

受付が終わり、近くのイスに座り少し待っていました。

警察署なので当たり前ですが、警察官の方々がたくさんいらっしゃいます。普段、大勢の警察官を一度に見ることはないので、「おお!」というかんじです。

警察官同士で会話されている様子も、なんか新鮮です。朝の時間帯だったので、お仕事の開始かもしれません。

運転免許を返納すると特典がある

今度は別の担当の方から名前を呼ばれました。運転免許返納による特典の説明でした。

静岡県では運転免許を返納して運転経歴証明書を持つと、タクシーに乗るときに運転経歴証明書を提示することで料金が1割引きになるそうです。

また住んでいる自治体によって、それぞれ独自の交通手段支援制度があるようです。その手続きもワンストップでできました。

 

「返納は何かきっかけがあったんですか?」と聞かれました。

最近はまったく運転していないし返納についてずーっと検討していたこと、高齢者の事故のニュースを見るたびに考えていたいうことを話しました。

担当の方は、「昨日も市内で高齢者が事故を起こしたんですよ」と教えてくれました。それが怖いから返納に来たんですよ・・・

運転経歴証明書の交付

そのお話が終わり少し待つと、また呼ばれました。運転経歴証明書の写真撮影です。

撮影はササっと終わり、少し待つと、ついに私の免許返納の手続きが完了し、運転経歴証明書を受け取りました。

持ってきた運転免許証が運転経歴証明書に変わりました。

 

免許関係で待っている人も多かったんですが、トータル30分ぐらいで手続きが終わりました。どの担当の方もテキパキと感じよく対応していただきました。

すがすがしい気分で警察署を出て、自転車で風に吹かれてさわやかに帰路につきました。もちろん、ヘルメットをかぶって。

運転経歴証明書

運転経歴証明書は、ちらっと見るだけなら、氏名、生年月日、住所、交付年月日などと写真は、運転免許証みたいなかんじです。

でも有効期限の表示がなく、太文字で 運転経歴証明書 、赤文字で(自動車等の運転はできません)と書かれているのが大きく違うところです。

免許証番号と持っていた免許の種類は、免許証と同様に表示されています。

更新はない

運転経歴証明書は、住所とか変更になった場合は届け出が必要ですが、運転免許証と違いもう更新はありません。ずっとこのままで良いそうです。

 

ノーメークで写真を撮ったので年齢なりのシニア高齢者の見た目です。我ながら、歳をとったな、と思いますが、現実なので仕方ありません。

でもこの先、70歳、80歳、90歳、100歳になってもこの写真でいいのかな?とちょっと思ってしまいます。

 

私はその場で運転経歴証明書の交付を申請しましたが、運転免許証の取消しを受けてから5年以内なら交付を申請できます。

マイナンバーカード一体化

令和7年3月24日から運転免許証とマイナンバーカードを一体化できるようになりました。運転経歴証明書もマイナンバーカードと一体化できます。

一体化するとマイナンバーカードのICチップに運転経歴証明書の内容が書き込まれます。マイナンバーカードの券面には運転経歴証明書の内容は表示されません。

 

「運転経歴証明書」がどんなものなのか一度持ってみたかったこともあり、私は運転経歴証明書とマイナンバーカードを別々に持つことにしました。

この先、制度として落ち着いてきたら一体化をまた検討しても遅くなはいと思っています。どちらを選ぶかは個人の判断次第です。

私の場合、年齢を重ねて生活スタイルが変化したことにより、今そしてこの先も、車と免許がなくても何とかなる状況があります。
そして、石橋を叩いても渡らない用心深い私の性格も、免許返納を決意した要因だと思います。
私の運転免許返納手続きと運転経歴証明書取得の様子が、シニア世代で免許返納を検討している方の参考になればと思います。
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