十何年ぶりに通い始めた歯医者さんで、親知らずを抜こうか、という話になりました。
私は去年の年末に循環器内科でカテーテル検査の結果、狭心症と診断されて以来、お薬を飲んで通院しています。
歯医者の先生に狭心症のことを話すと、親知らずを抜いても良いか、循環器内科の次の診察のとき聞いてきてほしいと言われました。
抜歯していいか聞くの忘れた
そして今日が3か月ごとの、その循環器内科の診察予約日でした。カレンダーの予定には病院名、その下に「抜歯の件聞く」と書いてありました。
更に今日のタスクを書き出したメモにも病院名と「抜歯の件聞く」と書いて、更に更にこの件は、私の今日一番の重要事項なので、赤ペンで丸く囲いました。
行くまでは覚えていました。どんな言い方で聞こうかも考えておきました。
でも、でも、なのに、なんと、聞くのを忘れた!
気付いたのは、循環器内科の病院が終わり、薬局でお薬もらって帰ってきて、家に着いて、フッと座って一息ついて、机の上のメモを見た瞬間でした。
瞬間、歯医者の先生の顔と、循環器内科の今日の診察室の風景が頭を渦巻きました。あんなにずっと、親知らず抜いていいか聞くって、ずっと行くまでは覚えていたのに。

なんで忘れた?
なんてこと!?
こんな大事なことをうっかり忘れる?
自分が信じられない!
なんで忘れた??
カレンダーに書いてあったのを毎日見てた。
机の上の今日のタスクメモにも、今朝、自分で書いた。
診察室にいたとき、脳の回路がその記憶につながらなかったってこと?
なぜ、いかなる状況で私は忘れたのか、病院での記憶をたどりました。
循環器内科の診察の待ち時間に、スマホに入っている血圧記録を出しておかなきゃ、と思った。で、アプリを立ち上げて血圧記録を表示。
病院内は電波が弱くてアプリの立ち上がりが遅いことがあるので、呼ばれるのに間に合って良かった。そしてほどなくして呼ばれた。ナイスタイミング。
今思うと、この時すでに歯医者のことは頭になかった。血圧アプリに気が行ったら歯医者を忘れるって、やっぱり私は同時に二つのこと出来ないし考えられないらしい。
まったく、どーしょもない!!!
最悪!!!
今更、病院に電話して事務の人と看護師さんの手を煩わせて、診察で忙しい先生に割り込んで聞いてもらうのもちょっと気が引ける。
そもそも、聞くなら自分で直接聞きたいし。
親知らずの抜歯は急ぐわけではないから、歯医者の先生に「すみません、聞くの忘れました、ハハハッ。次は必ず聞いてきますね!」と言えば済む話。
穏やかそうな先生だからいいけれど、きっと「この人、歳だからねぇ・・・大丈夫か?」って思うだろうな。
いやいや、大丈夫じゃないし。自分でも心配だし。これってただの物忘れなのか、それとも認知症なのか。自分で自分が不安・・・。

認知症、大丈夫か
今年1月から始めたコンビニバイト、仕事を覚えるのにも時間がかかるし。うっかりミスが続くし。一度できても、次には忘れていたりするし。
自分でも心配になって、実は先日「バイトの仕事をなかなか覚えられないけど、私、認知症大丈夫ですか?」と、かかりつけの脳神経外科の先生に聞きました。
私の脳のMR画像を見ながら先生は「大丈夫。バイト頑張ってください。」と。
脳に年齢相応の変化はあるが心配する範囲ではないと毎回聞いているので、「大丈夫」とは「年齢相応」の意味なのは分かっています。
いやしかし以前は私、こんな物忘れはしなかった。仕事、もっと早く覚えたし、こんなにミスしなかった。これが年相応ということなのか、自己嫌悪に陥ります。
67歳という年齢を考えたときに、この先は下り坂しかないことは予想できます。抗うことはできない。そういう自分と付き合っていくしかない。
物忘れ、認知症、自己嫌悪・・・・深く落ち込んでいきます。でも自分のことなので落ち込んでばかりもいられない。後戻り出来ないし。進む道を考えなきゃ。

対策を考える
今回の件についての対策を考えました。
次の循環器内科の診察の時には、診察室で先生にスマホの血圧アプリ画面を見せるはずなので、スマホ画面に「歯医者」と書いた付箋を貼っておこうと思います。
画面を見るのにジャマでも、先生に聞くまでその付箋メモをはがさないことにします。
今までは「よし、これを覚えておこう」と頑張っていました。少し前まではそれで何とかなった。でもすでに、その自分を信じられません。
今後はもう、自分は忘れることを前提に、メモして必ず見る場所に貼っておくなり、対策をすることが必須だと痛感しました。
認知症の予防策で食べた方がいいもの、食べない方がいいものには、すでに気を付けています。ストレッチやスクワットも出来る範囲で継続しています。
月日が流れるのは年とともに早くなり、同じ速度で自分の年齢も進んで行きます。

私、失敗しないので・・・
繰り返しになり申し訳ないです。どこぞのドラマのヒロインではありませんが、以前の私は仕事でミスをしなかった。石橋を叩いても渡らない慎重な性格からだと思います。
今のコンビニバイトを始めたときに、先輩スタッフさんから、「実際に失敗して覚えていく」と言われたときに私は思いました。
えっ?失敗なんかしたくない。
私失敗しないし。
覚えてちゃんとやればいいことじゃん!
しかし現実は違いました。ちゃんとやっているつもりが、ほぼ一日に一つは失敗して反省する日々。
同じ失敗をしないように、家でミスの内容と対策をノートに書き留め、予習復習の毎日を繰り返しました。
それでも年齢による衰えとは怖ろしいものです。以前と違って日々失敗するだけでなく、同じ失敗を2度繰り返すようになりました。それが続きます。
こうなると本当に自己嫌悪、マックス。
何を信じればいいのか。
ああ、諸行無常。
必死の対策としては、書き溜めたノートの復習を繰り返すしかありません。一度でダメなら二度も三度も復習してシミュレーションして頭に叩き込みます。

年齢なりの衰えを受け入れる
そうこうするうちに気づくと3ヵ月が過ぎていました。先輩スタッフさんが言うとおり、失敗して覚える、あとは場数、慣れ、でした。
未だに新しい事象に出合うこともありますが、通常の仕事内容なら、なんとかやっている、程度になった気がします。
まだまだ油断せず、復習を繰り返そうと思い、まとめノートを読み返しています。まとめノートの内容は、少しずつ増えていきます。
自分の能力低下は年齢が進むんだからしかたない。そりゃ不安はある。それを否定しても始まらない。まず受け入れ、自分で対策するしかありません。
あと、過去の栄光にすがった完璧主義を捨てること。
これ、大事よ、私。
失敗は成功の基。
